「経済」の語源は「経世済民」
「経営(けいえい)」という言葉が本来仏教用語であるというのは知っていましたが
「経済(けいざい)」の語源が「経世済民(けいせい・さいみん)」であるということを
最近知りました。
その言葉の意味を辞書で調べてみると・・・
【世の中をよく治めて人々を苦しみから救うこと。「経」は治める、統治する。
「済民」は人民を救済すること。「済」は救う、援助するの意。「経世済民」を
略して「経済」となった】とあります。
この意味と照らし合わせて現代の経済はどうでしょうか?
いわゆる資本主義経済、貨幣経済であり経済の主役は「お金」にとって代わられています。
決してお金を否定しているわけではなく、主役は「民」つまり「人」であるということを
あらためて思い出す必要があるのではないかと思うのです。
経済活動をする会社というものが、世の中を少しでも良くする商品やサービスを開発する。
その商品やサービスに消費者は対価(お金)を払う。そこに会社の存在意義があると思うのです。
このバランスを追求したのは、例えば日本企業の先駆者と言われ500社前後の企業の
創立・発展に貢献した(「論語と算盤」でも有名な)渋沢栄一をはじめとする日本の経営者達でした。
仏教や儒教に関わらず、人としての倫理観を改めて会社の経済活動の使命(ミッション)に
埋め込む必要性を今とても感じています。