空気を創り出す
講演や研修、ファシリテーターをやって気付いたことがあります。
講師やトレーナー、ファシリテーターの創り出す「空気」によって
その成果は天と地ほど差が出るということです。
若い時、営業のマネジャーをしていた時から部長、本部長、社長を経験して
ずっと注意、注力、皆に言ってきたことはリーダーは「ムードメーカー」で
なければならいということです。
ムードメーカーとはまさに「空気を創り出す」ことです。
問題が発生したら報告しやすい空気、思わず仕事に熱中したくなる空気
どんどんアイデアが湧く空気、ワクワクする空気、楽しく仕事をしたくなる空気
周囲を思いやる空気、互いに助け合う空気・・・
この空気さえ創りだせれば、勝手にメンバーが動きだし、主体的となり
協力的になり、結果として業績は上がっていきます。
リーダーはオーケストラの指揮者であり、アーティストでなければなりません。
お笑いの世界でも、皆が安心して笑ってしまう空間さえ創り出せば
あとはちょっとツボを押すだけで、ドッと会場が湧くそうです。
このような空気を創り出すには、メンバーと同じ目線に立ったり
時には同じ人間であるという弱みを見せたり、完璧な人間ではないという隙を見せたり
ビシッと核心を突いた率直な意見を言ったり、真剣にビジョンに突き進む姿勢を見せたり・・・
人の心理への強烈な関心と、絶え間なく学び続けることが必要なのです。
その姿勢をメンバーは直感で見抜いています。