メンタルヘルスと坐禅
先日発表された世界保健機関(WHO)による最新の推計によると世界のうつ病患者は
3億5千万人にも上るとのことです。
厚生労働省の発表では(少し古いデータしかありませんが)2008年の日本における
うつ病患者が104万人と発表されています。
現在では当然もっと増えていることでしょう。
企業経営にとって(リスク管理という観点からも)社員のメンタルヘルスは大きな課題と
なっています。
採用の適性検査でも「ストレス耐性」が重要視されたり、産業医との連携を強化している
企業も多いのではないでしょうか。
そんな中、私は(私自身の実践も踏まえ)「坐禅によるメンタル改善の効果」に注目
しています。
坐禅と脳波、ストレス改善への効果を研究している東邦大学医学部統合生理学教授の
有田秀穂教授はウオーキングなどのリズム運動などに加えて坐禅の際の腹式呼吸が
脳内の「セロトニン神経」を活発にし、うつなどに効果があると言っています。
スポーツクラブで女性がヨガや瞑想をやり、リフレッシュする姿は見慣れた感がありますが
ストレスフルな男性が坐禅をやってスッキリしたという姿はまだあまり見かけません。
新入社員から管理職まで、ヨガでも坐禅でもいいので、ちょっとしたエクササイズを
研修や日常の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。
そう、昔の朝のラジオ体操のように。