就活とキャリア教育
「就活」に関するニュースが毎日のように報道されています。
就活講座で教壇に立ちながら直に学生と接していると
多くの学生が不安を抱えているのを実感します。
バブル期以降に生まれ、失われた20年を過ごしてきた学生にとっては
大手企業のリストラのニュースや年金問題などを毎日のように目にすることで
未来に夢を持つよりも、より現実的、堅実な選択をしようとすることを
責められないのではないでしょうか。
過去の時代背景と比較して若者を責めていても何も生まれません。
それよりももっと早い段階で学生たちに「自信を持たせるような」教育や
「夢を持てるような」教育が何よりも必要だと強く思います。
文部科学省でも高校生の進路への意識を高めるために、高校の普通科で
「キャリア教育」を必修化する検討を始めたようです。
「キャリア教育」の定義はまだあいまいですが
「社会人として職に就く際に必要な能力や態度を育成するための教育」で
近隣の企業での職場体験や、自分自身についてや将来の生き方・進路に
ついても考えていこうというものです。
日本の人口が減少に転じ「未知の領域」に入った今、産学が連携して未来ある
若者や子供たちを、社会全体で「自信を持たせていく」ようなキャリア教育が
必要とされています。
経済・実業の世界に身を置くものとして、これまでの実践知・経験知を
少しでも次世代の若者たちの支援のために役立てていきたいと思います。