経営・人間関係構築の8ステップ
この世に必要のない人間なんて一人もいない。
だれもが天から与えられた才能があり、その才能を発掘し、伸ばすことが経営者や
管理職の役割であり、使命である。
このような信念のもと、私自身がこれまで実践してきた経営体験を棚卸したものが
「経営・人間関係構築の8ステップ」です。
自分が新しい役割を任され、どのようにマネジメントのスタートを切ったらいいか。
そのスタート台に立ったつもりで想像してみてください。
以下にその8ステップの概要をご紹介します。
ステップ1【観察】
まずはヒト、モノ、カネすべてを観察することから入ります。
観察する場合は全体を俯瞰する「鳥の眼」
世の中のトレンドを観る「魚の眼」
ミクロの事象を見逃さない「虫の眼」を使います。
もちろん、現場に足を運ぶことが大前提です。
ステップ2【傾聴】
上から目線でなく、同じ目線で、柔らかく質問を投げかけます。
表面的な回答の奥底にある真意を汲み取るように心がけます。
直属の部下だけでなく、階層を超えて現場社員や顧客にも耳を傾けます。
ステップ3【自己開示】
観察し、傾聴し、仮説を立てたら今度は自らを大胆に開示します。
開示する内容はプライベートから失敗談、戦略、ビジョンまで及びます。
ステップ4【信頼】
相手を理解し、自らをオープンにさらけ出すことで初めて信頼関係が生まれます。
P/LやB/Sなどの数字だけで拙速に判断し、改革に手をつけるべきではありません。
「急がば廻れ」の精神で組織内の信頼関係構築に注力します。
ステップ5【実行】制度改革着手
組織の信頼関係を構築し仮説を立てたら、ここからは戦略をただひたすらに実行します。
組織変更・制度改革・人材抜擢とここからはスピード感をもって実行します。
ステップ6【共感】風土改革着手
制度改革の組織内における理解を高めるためにその意図を全社に公開します。
なぜ改革が必要なのか、個別面談、会議、イントラネット、ブログなどを通じて
繰り返し説いていくことで目に見える制度は目に見えない風土に昇華します。
ステップ7【調和】
目指す組織の完成形を前にして、光の当たっていない部署はないか
光の当てっていない人はいないかを点検します。
特に人事や総務、経理部門など縁の下の力持ちは日陰になりやすいものです。
このような部署にも光を当てましょう。
ステップ【感謝】
人の命にも最期があるように、経営者やマネジャーの立場にも必ず終わりがあります。
必ず訪れる社員や顧客との別れの日を想像し、互いに感謝し感謝される関係を確立することで
全社員が生き生きと活力をもって働く「全員経営」が実現します。
以上