なぜ、現場感覚が大切なのか
なぜ、現場感覚が大切なのか。
人間は頭で記憶したことは忘れてしまいますが、身体で覚えたこと、体験経験は忘れません。
メンバーから上がってくるどんな報告も、過去の経験に基づいた「匂い」を感じなければ
真に正しいジャッジを下すことはできないということです。
だから現場に足を運ぶことが大切なのです。
お客様はどう感じているのか、市場はどう変化しているのか、現場のスタッフは何を考えているのか。
このような感覚を現場に立ち、自らの全身、全細胞で感じることが経営者やマネジャーには絶対必要です。
問題の本質も、新しいサービスの種も、改善のヒントもすべては現場にあるのです。
禅の言葉に「脚下照顧(きゃっかしょうこ)」という言葉があります。
禅寺に行くと、たいていのお寺にはこの言葉が飾られています。
脚下照顧とは「足下をしっかり見つめること、常に自らを省みること」を言っています。
経営やビジネスの世界に置き換えると絶対現場主義・三現主義(現場・現物・現実)のことを
言っていると私は思います。
頭の中で仮説を立て、仮説に基づき現場に足を運ぶ。
この往復運動が経営には欠かせません。