承認欲求という需要
人はだれでも自分の存在を認めてほしいという「承認欲求」をもっています。
「あなた」「彼」と言われるよりも名前で呼んでほしい。
「がんばれ」と言われるより「がんばっているね」と言われたい。
無視されるより叱られたい。
叱られるより褒められたい・・・
人間の幸福度は周囲との関わりの多さや深さに比例するといわれています。
自分は家族の役に立っているのか
自分はチームの役に立っているのか
自分は会社の役に立っているのか
自分は社会の役に立っているのか・・・
「自分」というオンリーワンの存在を周囲は認めてくれているのか。
自分の頑張りをきちんと見守ってくれている「誰か」はいるのか。
このような「承認欲求」つまり自分の存在を認めてほしいという「需要」に対して
「褒める」「関わる」という「供給」が明らかに不足しているのが今の世の中であり
今の職場です。
それではなぜ、そのような状況になっているのでしょうか?
スピード、短期的な成果主義や生産性の向上を過度に目指すと一人一人のゆとりは
当然失われることとなります。
皆、自分のことで精一杯となります。
このような状況を変えるにはリーダー自身が変わるしかありません。
勇気をもってスピードを落とし、立ち止まって声を掛けてみる。
寛大な精神でメンバーの成長を見守る。
楽観的なムードを演出し、職場に安心感を創り出す。
その上で「承認欲求」という大きな「需要」に対して
積極的に、切り込むように、距離を詰めて、褒めていくのです。