子育て、教育、部下の育成はすべて同じである
47年間教育一筋で生き抜いたある教育者の寄稿文を読み、
今の職場の人材育成について何かしらヒントになるのではないかと思い紹介させていただきます。
以下原文より
『私は2年間、指導主事として東京都教育庁大島出張所に赴任した。
あるとき、大島を会場にして利島、新島、式根島、神津島を含む管理職、一般教員、父母を対象に
島しょにおける生徒指導のあり方と題する講演会があった。
その講演の中でとても感銘を受けた言葉がある。
「誰かがその子供の味方になりつづければその子は決して悪くならない。
子供を預かり教育する者にとっては、子供を叱る必要がある場面は必ずある。
その時は、教師や親は子供の体を両手でしっかり支え、目と目を合わせ叱ることの意味をしっかり話す。
そして叱った後はしっかり子供を抱きしめてやることが大切である。
自分のことをこれほど考え、愛してくれる人がいることを教師や親は本気になって伝えたい」
講演会でのこの言葉を深い感銘をもって受け止めた。
同時に様々な教育現場、指導場面でこの考え方を活かすように配慮、実践してきた。
今日、学校でのいじめやそれに起因する自殺の問題が連日のように報じられている。
この講演にあった言葉をかみしめてみれば問題解決の糸口が見えてくるように思える。
「味方になる」とはその子供の立場や状況に寄り添って理解することであり
それをしなければならない最も近い存在は教師であろう。
そうしたかかわりの暁にはその子は悪くならないどころか
自殺などすることはなくなるはずである。』
この文の執筆者(47年間教育一筋に情熱を燃やした教育者)とは実は私の義父です。
義父は先日79才で生涯を終え天国へと旅立ちましたが、最期まで今の教育を憂いていました。
その遺志を心に刻み、人材育成という志事にこれからも情熱を注いでいきます。