生涯営業
よくよく考えてみれば、人は皆、知らず知らずのうちに営業をしている。
自分を知ってもらうため、円滑なコミュニケーションをはかるため、もちろん自分の商品をしってもらうため。
それは顧客との関係に留まらず、社内や家族、友人との関係においてもだ。
どんどん昇格して管理職や役員、社長になったとしても自ら営業する、という業務からは逃れらられない。
財務出身だろうと、技術出身だろうと、総務出身だろうと、人事出身だろうと、チームや組織のトップに
なればなったでトップセールスは必要である。
起業して苦労している人は、自分の商品に自信があっても、営業がなかなか上手くできない人が多い。
だからいっそのこと、自分は生涯営業マンだと割り切ってしまった方が良い。
しかし、ここで気を付けることは、物が売れていくプロセスが変わってきたということだ。
TVCMやチラシなどに対して、消費者の目はどんどん厳しくなっている。
一方でSNSや友人の口コミの威力が増してきている。
いわゆる「押し売り」というのが通用しなくなってきている。
これからは「押し売り」よりも「引き売り」の時代だ。
引き売りとは「プッシュはされないけれども知らず知らずのうちに購買意欲がそそられる」というもの。
「この人と近づきたい」「この人からは情報や知識、ノウハウ、人脈などが得られそうだ」
「この人はきっと自分のプラスになる人だ」・・・
そんな「営業マン」としてのブランディングを地道に続けることで、やがて紹介案件が引き寄せられる。
つまりはお客様の役に立つ存在になるように、常に新しい情報のインプットに努め、地道に発信していくことが
これらからの営業マンに必要な資質となってくるに違いない。
結局は自分を磨き続けるしかないのである。