自分のため?他人のため?
自分のために生きるの?
他人のために生きるの?
20代の頃から何度もこの問いが自分の中に起こっては問いを見つけられずにいました。
私の場合、禅の世界に身を投じ、仏門入りしたのでそのミッションは「衆生救済」
つまりは周囲の人を救済するために生きる、という誓いをたてたわけですが
それでも、またぐるぐるとこの問いが頭の中を廻ることがあります。
そんな時にこの言葉に出会い、すっきりと腹落ちさせることができました。
「自利利他 二利円満」
つまりは自分のためと他人のためは、その両方が一つになって円満になる、
どちらか一方を追うのではなく、両方を追えば良いのだ、ということです。
他人に良いことをして感謝されると、何だか心が温かく、幸せな気分になりますよね。
でも他人のために行動するということは自分自身が満たされてゆとりがなければ
そのような行動に移すことはなかなか難しいものです。
私もそうでした。
だから、まずは自分を信じて、自分を大切にして、それから他人に良いことをする。
そこから始めれば良いのだと思います。
他人に良いことをすれば自分にもそれがいつかきっと還ってくる。
時差はあるけれども、いつか必ず還ってくる。
この真理に気付けたら、グッドサイクルが回り始めます。
自分も信じ、他人も信じる、人は本来善なる生き物だと私は思います。