「怒り」について
「島津さんは怒ることはないのですか?」
こんなことをたまに聞かれたりまします。
「はい、怒ることはないですよ」
そう答えると皆驚きます。
もちろん私もかつては「怒って」いました。
ただ、怒りという感情は相手を傷つけるばかりでなく
自分も傷つけることを知ってからは、怒らないようになりました。
ちなみに「怒る」と「叱る」は違います。
「叱る」というのは自分よりも目下の人間に対して
理性的に緊急時に教育的に行うものだと思います。
禅で言うところの「喝」ですね。
そこには「愛」があります。
私がかつて「怒り」の感情を使用したのは
自分よりも目上の人、自分よりも強い者に対して
使用していました。
自分よりも目上の人、自分よりも強い人を目覚めさせるには
「怒り」も必要だったのです。
そもそもブッダの教えでは「貪る」「怒り」「愚痴」を
三毒と呼んで戒めるべきとされています。
そんなこと言っても「怒り」の感情は自然に湧き起こるし、
コントロールできない!
と思われるでしょう。
そうです、感情というのは人間の本能なので
抑えるというのはなかなか難しいのも事実です。
なので私の場合、怒りの感情が湧き起こってきたら
こんな風にコントロールするようにしています。
1.まず自分が怒っているな、と認識する。
2.「ひとーつ」「ふたーつ」「みーっつ」と
ゆっくり数を数えます。
3.「いま、島津は怒っています。
その感情を必死にコントロールしています」
と実況中継します(笑)
こんな風に「怒っている」自分を「もう一人の」自分が
客観的にモニターするのです。
そうすると不思議と「怒り」の感情は和らいでいるはずです。
ぜひ、試してみてください。
人間関係もきっとうまく行くはずです。