コーチングと禅
コーチングと禅には多くの共通点があります。
まず第一にコーチの語源から。
コーチの語源は「馬車」
そう、バッグで有名なあのコーチのブランドを思い出してみてください。
コーチとは馬車なのです。
主役を馬車に乗せて目的地「ゴール」まで導くのがコーチの役割です。
禅語に「自未得度先度他(じみとくどせんどた)」というのがあります。
自分は未(いま)だ得度(悟りを得る)していなくても相手を先に向こう岸へ
渡らせてあげる(悟らせてあげる)いうものです。
主役はあくまで今、向き合っている相手。
コーチはサポート役に徹します。
第二にどちらも「質問力」「問い」を活用します。
コーチングではコーチが答えを示すことはありません。
様々な「問い」を投げかけることで、相手の中にある答えに気付かせるのです。
禅では弟子を悟りに導くのに「公案」という「禅問答」があります。
相手が気づくまで、粘り強く、質問を投げかけるのです。
問いを投げかけ、傾聴に徹するのです。
どんなに時代が変わっても、人を育てることの大切さは変わりません。
粘り強く、急がば回れの精神で。